こんなときはすぐ病院へ【危ない頭痛の見分け方】(頭痛コラム①)

こんにちは。CINQ頭痛コースを担当している萱間です。
こちらの記事では健康に関するお悩みをお持ちの様々な方に役立つ情報を連載していきたいと思います。

頭痛コースを担当しておりますので、まずは頭痛に関する情報から。

本日は、【こんなときはすぐに病院へいってほしい、危ない頭痛の見分け方】をお話させていただきます。

私たち鍼灸師が頭痛の治療を行うときに一番に考えることは、その頭痛が脳の血管の病変や、脳腫瘍などに由来する危ない頭痛ではないかどうか、ということです。実は、患者さんのお話を伺うことにより、ほとんどのケースで危ないかどうか判断することが可能です。

キーワードは突然の頭痛増悪する頭痛人生最悪の頭痛です。

突然の頭痛

突然症状が発生するということは、からだを作っている組織が詰まったり、破けたり、裂けたり、よじれたりすることを意味します。つまり、頭痛が突然発症するということは、脳組織に関係する血管がそのような状態になっていることを現していると考えます。

ところで、「突然」とはどのような時を指すのでしょうか?

急に強い痛みが生じた場合、誰でも突然発症した、ということがわかります。
では、それ以外にはどのような時を「突然の頭痛」と考えるのでしょうか。

突然の発症を表す重要なポイントは、「その時に何をしていたのか覚えている」ということです。

例えば、テレビをみているときに、あのタレントが発言した瞬間、であるとか、トイレのドアを閉めた瞬間、やスマートフォンで家族にメッセージを送った瞬間、などです。そのようなエピソードを覚えている時は、からだの組織が詰まる、破れる、裂ける、よじれることを意味しているので、すぐに医療機関への受診を考える必要があります。

増悪する頭痛

増悪する頭痛とは、だんだんと症状が強くなっていく頭痛のことです。
これは、脳の血管が破けて出血することよって、あるいは脳に腫瘍ができていることなどによって、だんだんと脳が圧迫されていることを意味します。
症状が強くなくても、2週間以上持続する痛みがある場合も医療機関への受診を考える必要があります。

人生最悪の頭痛

くも膜下出血を意味するエピソードとしてよく使われる表現で、突然バットで殴られたような痛み、など言われますが、全員がそのように強い痛みを感じるわけではありません。

ポイントになるのは、その痛みが、過去に経験したことがあるかどうか、ということです。

よくある頭痛である、片頭痛や緊張型頭痛の場合は、過去に何度か経験したことがほとんどです。そのような頭痛ではなく、いつもと違う経験したことがない痛みの頭痛、である場合は、バットで殴られたような痛みでなくても、十分に注意が必要です。

いかがでしたでしょうか?
鍼灸院をお探しになる場合も、まずは上記のようなエピソードがもしあれば、すぐに医療機関へ受診をお願いいたします。

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投稿者プロフィール

萱間 洋平
萱間 洋平
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・医学博士・慶應義塾医学部漢方医学センター非常勤講師
慶應義塾理工学部物理学科→製薬会社→鍼灸師・鍼灸学校教員→学位取得→独立
鍼灸のある風景を探していたら学校教員から学位取得まで至りました。現在は自分なりの鍼灸のある風景を実践するために、自由が丘で間借り開業をするかたわら、慶應義塾大学病院やCINQでの診療、専門学校講師をしています。
症状はからだと心のサインです、東西医学の観点から、根治あるいは症状緩和への道のりをサポートしていきます。
料理が好きなのですが、時間がないのでYoutubeでレシピ動画をみてエアクッキングをするのがマイブーム。
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