頭痛治療コース

1. 頭痛の専門性と豊富な経験

萱間鍼灸師は慶應義塾大学大学院にて、頭痛の病態研究をテーマに博士号を取得しています。


さらに、慶應大学病院漢方医学センター鍼外来を担当し、多くの頭痛患者さんの鍼治療を経験している、高度な専門性と豊富な経験を持った鍼灸師です。

2. 東西両医学のカウンセリング

初回のカウンセリングでは、西洋医学的観点だけでなく、東洋医学の考え方も存分に取り入れ、患者様の頭痛の原因や鍼灸治療により期待される効果や治療スケジュール、セルフケア方法などを丁寧にお伝えします。


また、お体の状態も、筋肉の凝りや関節の可動域だけでなく、経絡の状態も含めて評価します。


このように、問診から検査まで東西両医学を融合したカウンセリングにより患者様の状態を十分に把握します。

3. 患者様ごとに最適化した施術

上記のように把握した患者様のお体の状態に合わせて、最適化された施術プログラムを提供します。ベースになる治療方針はありますが、お体の状態、感受性、ご要望などを総合的に考え、ベストな治療を行います。


実際に鍼が怖いという方に対しては、お灸や手技療法だけ、というケースもあります。

危険な頭痛の見分け方
頭痛の種類
頭痛の原因
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萱間鍼灸師のプロフィール

萱間洋平

萱間洋平
Yohei Kayama


鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師
博士(医学)慶應義塾大学
自由が丘 カヤマ鍼灸院院長
慶應義塾大学医学部漢方医学センター非常勤講師・神経内科訪問研究員
慶應義塾大学病院 漢方医学センター鍼治療外来担当
東京医療専門学校非常勤講師

略歴

慶應義塾大学理工学部物理学科卒業
日本鍼灸理療専門学校卒業
東京医療専門学校鍼灸教員養成科修了
慶應義塾大学大学院医学研究科修士課程修了
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了
日本頭痛学会喜多村賞受賞
株式会社第一ラジオアイソトープ研究所
日本鍼灸理療専門学校専任教員
慶應義塾大学医学部漢方医学センター非常勤講師
カヤマ鍼灸院院長

CINQの頭痛治療は


こんな方におすすめ

  • 薬が効かない、または、効きにくい緊張型頭痛・片頭痛でお困りの方
  • 頭痛専門医にはかかっていないけれど、頭痛でお困りの方
  • 頭痛に伴う首肩こり、眼精疲労、耳鳴り、自律神経の乱れでお困りの方

通い方の目安

3ヶ月を1クールとし、その間5〜10回程度の治療を行うことにより、頭痛の頻度および程度の改善ならびにお身体の状態の変化をみさせていただきます。経験的には40~60代の労働世代は奏効することが多く、高齢世代は難渋するケースが多いと捉えています。

初めての方へ

初回頭痛治療 特別コース 


計120分 特別料金8,800円(税込)

※萱間洋平(慶応義塾大学病院の漢方医学センターにて鍼治療外来担当)による水曜日限定の特別施術

〈対象のお悩み〉緊張型頭痛・片頭痛など一次性頭痛及び、それに伴う諸症状(首肩こり、眼精疲労、耳鳴り、自律神経の乱れによる症状など)

治療の流れ

カウンセリング
まずは、鍼灸治療の対象となる頭痛かどうか(すぐに病院へ行くべき危険な頭痛ではないか)を判断します。
その上で、頭痛にいたるエピソードを詳しく丁寧に伺い、身体と精神の両面から原因を探ります。
関節可動域のチェック
関節可動域をチェックし、現在のお体の状態を確認します。東洋医学的には経絡の流れに問題がないか、西洋医学的には関節の動きに問題がないかを評価します。
鍼灸治療の前にリラックス
首への鍼の刺激が最小限にとどめられるように、呼吸と循環を促し体をリラックスさせます。鍼灸治療を行う前のお体の準備です。
全身の鍼灸治療
全身のバランスを整えながら、首の筋肉の緊張を緩和させます。頭痛治療では、特に上位頸椎(けいつい)の高さにある筋肉をゆるめることが重要になります。
温灸
耳の温灸により、さらに血流や気の巡りを促進します。ポカポカしてとても気持ちが良いので、お体の緊張もさらにほぐれていきます。
セルフケアのアドバイス
最後に、鍼灸治療の効果を最大限活かすことができるように、日常生活でのセルフケアをお伝えします。

治療方針

CINQの頭痛治療コースでは、西洋医学・東洋医学の両側面から原因を考え、鍼灸施術を行います。

西洋医学的な観点では、首の痛みやこりを取ることで、頭痛の原因となる三叉(さんさ)神経の過敏性を減らすことを基本的な治療方針としています。

東洋医学的な観点では、頭痛が出ている状態を「氣(き)が上に昇って巡りが悪くなっている状態」と捉え、その背景にある日常生活や心の状態に目を向けて根本的な治療を目指します。

(1)首のこりと頭痛の関係

頭痛には、脳出血や脳腫瘍のようにはっきりと原因のわかるものもあれば、そうでないものもあります。例えば、片頭痛や緊張型頭痛などは、実ははっきりとメカニズムがわかっていません。しかしながら、何らかの理由で顔面や頭部の感覚を支配する三叉神経が過敏な状態になり、痛みを感じやすくなって、通常の血管の拍動でも痛みを感じてしまうことがおこるという学説が有力となっています。4)

図1 頭痛の病態仮説:三叉神経血管説(文献4を元に作成)

顔面や頭部に生じる痛みなどの感覚は、神経を通じて数か所の中継地点を経由して脳に伝えられます。最初の中継地点は頸部で、首の痛みやこりなどの感覚を伝える神経と頸部で合流します。

このことが意味するのは、頸部に痛みやこりがある状態だと、頭部や顔面を支配する三叉神経も痛みやこりを感じることになり、三叉神経の過敏さが増悪する要因になるということです。5)6)7)

図2 頭痛と頸部の関係

このことはつまり、頸部の状態をよくすることが頭痛の頻度や程度を低下させ、頭痛の予防につながることを意味します。

したがって、頭痛に対する鍼灸治療は、首の痛みやこりをとることが基本的な治療戦略となります。これによって、後頭部や首肩こりが軽くなり、頭痛も軽くなる快適な状態が生み出せる可能性があります。
また、頸部深層にある後頭下筋群は、眼球運動の際におこる反射的な頭部の姿勢保持に関わっているため、鍼灸治療により頸部の状態がよくなると、頭痛や首肩こりと一緒に眼精疲労も楽になることが経験的に知られています。

(2)頭痛の東洋医学的解釈

東洋医学といえば、五臓六腑や陰陽五行がまっさきに思い浮かぶかもしれませんが、それらはすべて、「氣」の考え方の上に成り立っています。東洋医学は氣の医学なのです。

氣は气と米からなる文字です。气は米を炊いたときに出る水蒸気や大気の雲を意味し、天の氣という、自然界の気候から家庭や職場といった身近な環境にいたる、人間の外界を表しています。また、米の部分は穀物など、地上から生えているものを意味し、地の氣といいます。私達人間や地上の生命は、この天の氣と地の氣から成り立つ、氣のかたまりであると東洋医学では考えます。精神も肉体も、氣で構成されているという前提となります。
すなわち、有形無形の移ろいゆく周囲の環境や、飲食物の影響なしに、人間を考えることはできないという考えなのです。

図3 東洋医学における人体観

頭が痛い、という症状はその氣が上にのぼりきってしまっている、降りることができないといった、自然とともにめぐる人体のシステムが損なわれてしまっていることを意味します。
そして、そのような自然の人体のシステムが機能しなくなった背景には、日々の生活や環境の変化とそれに伴う心の変化も当然存在しています。そのような頭痛の原因となる環境から心身の変化にいたる一連のプロセスを一緒に考えることにより、肉体精神両面における原因をつきとめ、根本的な治療を目指します。

頭痛に対する鍼灸治療の


効果についての研究

薬や医療機器など、病気の予防、診断、治療に関わるいろいろな医療手段について、その有効性を確かめたり、複数の治療方法の優劣を見極めたりすることを主目的として行われるものを臨床試験といいます。

一般的に医学でのエビデンスは、複数の臨床試験を統合し解析する手法であるメタアナリシスや、過去の研究をできるだけ漏れなく調査し、同質の研究方法をまとめ、方法の偏りなどを評価しながら分析・統合を行うシステマティック・レビューといった手法を用いて作成されます。

このような手法により、単一の研究よりも規模の大きな解析が可能となり、客観的に多数の研究結果を評価することができるようになります。

世界中の臨床試験のシステマティック・レビューを行い、その結果を医療関係者を始めとする医療情報の消費者へ届けることを目的としているデータベースがコクラン・ライブラリー(Cochrane Library)です。

そのコクラン・ライブラリーに2016年に掲載されたシステマティック・レビュー8)によると、鍼治療は頭痛頻度の減少という観点では中等度のエビデンスという位置づけです。

この中等度という意味は、半分くらいの人に効果があるという意味ではなく、統計学上は治療頻度を減少させたという結果が得られているものの、行われた臨床試験の方法や結果にばらつきがあるため、その確実性としては中等度で、今後の研究の集積次第では結果が変わる可能性があるというものです。

鍼治療の臨床試験では、鍼治療の比較対象として、鍼を非常に浅く刺すsham(シャム)という方法と比べることが一般的に行われます。薬の臨床試験でいう、薬効成分が入っていないお薬(プラセボ薬)という位置づけです。

このコクランのシステマティック・レビューでは、頭痛日数の減少という点では、鍼治療とshamの違いはわずかにしかないと記載されています。

さらに、頭痛治療で用いられる予防薬との比較も行われており、短期的には鍼治療は予防薬よりも頭痛日数を減少させたものの、長期的には予防薬と同程度だったと報告されています。

結論として、頭痛に対する鍼治療は、鍼そのものの効果としては懐疑的な部分はあり、個々の研究の方法や結果にばらつきがあり、今後の研究次第では結果に変更がある可能性はあるものの、予防薬とは同程度の効果があり、患者さんの希望によっては、通常行われている薬物治療に加える治療のオプションである、と述べられています。

鍼灸治療では、頭痛という一つの症状でも、個々人のもつ背景は様々であり、治療の方法は異なってきます。臨床試験はあくまで「試験」のため、治療方法がすべての症例で同じように行われる必要があります。

そのような臨床試験での評価では、当然鍼灸治療の効果も限界が生じると当院では考えています。一方で、逆にそのような試験における制限が存在する中でも、一定の効果が認められているという現状は、個々に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療を提供できれば、よりよい結果が得られるという、頭痛に対するポテンシャルの高さを表していると認識しています。

【参考文献】

1)Vgontzas A, Pavlovic JM. Sleep disorders and migraine: review of literature and potential pathophysiology mechanisms. Headache. 2013; 58:1030–1039.

2)Buse DC et al. Sleep disorders among people with migraine: results from the chronic migraine epidemiology and outcomes (CaMEO) study. Headache. 2019; 59:32–45.

3)Kim J et al. Insufficient sleep is prevalent among migraineurs: a population-based study. J Headache Pain. 2017; 18:50.

4)Moskowitz MA, Macfarlane R. Neurovascular and molecular mechanisms in migraine headaches. Cerebrovas Brain Metab Rev. 1993; 5: 159-177

5)Bartsch T, Goadsby PJ. The trigeminocervical complex and migraine: current concepts and synthesis. Current pain and headache reports. 2003; 7: 371–376.

6)Piovesan EJ et al. Referred pain after painful stimulation of the greater occipital nerve in humans: evidence of convergence of cervical afferences on trigeminal nuclei. Cephalalgia. 2001; 21, 107–109.

7) Johnston MM, Jordan SE, Charles AC. Pain referral patterns of the C1 to C3 nerves: implications for headache disorders. Annals of neurology. 2013; 74, 145–148.

8)Linde K et al. Acupuncture for the prevention of episodic migraine. Cochrane Databese Syst Rev. 2016;(6): CD001218.


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