アスリートに見直されている、競技力向上のための“三種の神器“
競技力向上に必須の“三種の神器”
みなさんは、スポーツの競技力を向上させるための“三種の神器”をご存知ですか?
この三種の神器はトップアスリート、週末ランナーなどの競技レベルや性別、年齢、人種に関係なく、競技力向上には誰にでも必須のものです。
それは… 運動、栄養、休養 です!
なんだ、そんなことか!というひとが多いと思いますが、皆さんは本当にこれらすべてを適切に整えていますか?実際に、すべてを整えている人は少ないのではないでしょうか?
「運動と栄養のバランス」と競技力向上
例えば、私がサポートしているチームでは、練習中の運動量をGPSで測定し、個人に必要なトレーニング負荷がかけられているか分析しています。
運動負荷がどれくらい適切かを数字で示すと同時に、得られたデータから消費エネルギーを割り出して、その分を必ず食事でとるようにもしています。
このように運動と栄養のバランスを整えないと、疲労が蓄積するだけで競技力は向上しないのです。
「運動と睡眠のバランス」と競技力向上
また、他のチームで加速度計をつかって日常生活の様子を測定したところ、緊急事態宣言で活動自粛を行っていた間に、選手たちは練習をしていないのに睡眠時間が短く、また日中に安静にしている時間も短いという様子が見られました。
同時に自律神経の様子も測ったところ、起床時の交感神経が優位に働いている状態になっていることもわかりました。
主観的には選手たちはコンディションが良いと報告していましたが、客観的にみるとその逆の様相をみせていたのです。
そのまま活動再開した際には、自粛前よりも起床時の心拍数が高いなど、明らかなコンディション不良の状態でした。
このように運動と睡眠のバランスが崩れることでトレーニングの質も下がり、疲労もしやすくなり、競技力は上がらなくなります。
日常のパフォーマンスを上げるために
皆さんも日常の運動量や強度、栄養バランスや摂取カロリー、そして睡眠時間と質を見える化して、バランス整っているか調べてみませんか?
これらはすべてスマートフォンのアプリで測定できます。高価な機器を買わなくても、だれでもどこでも測定可能なのです。
是非みなさんも三種の神器を揃えて、素敵な毎日を過ごしてください!
投稿者プロフィール

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日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
早稲田大学スポーツ科学学術院 教授
サッカー女子日本代表フィジカルコーチ
日本アスレティックトレーニング学会 代表理事
サッカーが好きで、そのまま今の仕事に。現在はアスリートサポートで培った知見を多くの方にシェアしてもらうための活動をしています。
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